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zoom RSS 福島第一原発の事故で死者は出なかったのか?

<<   作成日時 : 2013/06/18 19:15   >>

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 原発を推進したい陣営がよく口にすること、「福島第一原発の事故で死亡者は一人も出ていない。だから原発を恐れることはない」。これは本当だろうか。「原子力安全・保安院」の報告書から見てみましょう。詳細は下記【資料】参照。

*それによると、地震・津波による死者は2名出ています。
「地震発生後から東京電力(株)の社員2名が行方不明となり、捜査を継続してきたが、3月30日午後、4号機タービン建屋地下一階において当該社員2名が発見され、4月2日までに死亡が確認された。」

*その他の死者が2名出ています。
@3月11日の地震発生の際に、福島第二原子力発電所において、協力会社の1名(クレーンオペレータ)が死亡。(タワークレーンが折れ、オペレータルームがつぶれ、頭に当たった模様。)
A5月14日午前6時50分頃、福島第一原子力発電所集中環境施設において、排水処理関連作業(機材搬送作業)を行なっていた協力企業作業員1名が体調不良となった。本人は意識が無く、自発呼吸もなかったため、Jビレッジに搬送し医師の診察後、救急車にて総合磐城共立病院へ搬送された。なお、身体サーベイの結果、汚染はないことが確認された。その後、午前9時33分に死亡が確認された。

というように原発所内で4名亡くなっており、(後にふれます)原発事故による避難に伴う関連死を含めると膨大な死者が出たことになります。さらに負傷者についてみると、地震による負傷者が6名、1号機、3号機の爆発による負傷者が15名出ています。さらに、被曝の可能性として、100mSvを超過した作業員が30名おり、そのうち8名が250mSvを超えています。また、被曝した住民88名に除染を実施しています。


追記)2012年1月9日午後2時22分頃、協力企業作業員が廃スラッジ貯蔵施設のコンクリート打設作業を行なっていた際、気分が悪くなり、緊急医療室に運ばれたが、心肺停止状態のため、午後3時25分、いわき市立総合磐城共立病院に搬送された。同日17時2分、急性心筋梗塞による死亡が確認された。(外部情報によるとこの方は60代の男性で5月22日から働いており、外部被曝は6.08mSv、内部被曝は0.01mSvであった)。


【資料】http://www.nsr.go.jp/archive/nisa/earthquake/information/information.pdf
〈◎原子力安全・保安院 地震被害情報(平成23年3月11日〜平成24年1月31日の間)P123-P126〉
〈○原子力安全・保安院 地震被害情報(第169報)PP.50-55、2011年6月14日15時30分現在〉

<負傷者等の状況(6月14日15:30現在)>
1.3月11日の地震による福島第一原子力発電所の負傷者
・社員2名(軽傷、既に仕事復帰)
・社員2名(地震、津波の際に割れたガラスで切り傷、既に仕事復帰)
・社員1名(避難の際に擦り傷、既に仕事復帰)
・協力会社1名(両足骨折で入院中)
・死亡2名(地震発生後から東京電力(株)の社員2名が行方不明となり、捜査を継続してきたが、3月30日午後、4号機タービン建屋地下一階において当該社員2名が発見され、4月2日までに死亡が確認された。)

2.3月12日の福島第一原子力発電所1号機の爆発による負傷者
・1号機付近で爆発と発煙が発生した際に4名(社員2名、協力会社2名)が1号タービン建屋付近(管理区域外)で負傷。川内診療所で診療。社員2名は既に仕事復帰。協力会社の2名は自宅療養中。

3.3月14日の福島第一原子力発電所3号機の爆発による負傷者
・社員4名(既に仕事復帰)
・協力会社3名(既に仕事復帰)
・自衛隊4名(うち1名は内部被ばくの可能性を考慮し、「(独)放射線医学総合研究所」へ搬送。診察の結果内部被ばくはなし。3月17日退院)

4.その他の被害
・3月11日の地震発生の際に、福島第二原子力発電所において、協力会社の1名(クレーンオペレータ)が死亡。(タワークレーンが折れ、オペレータルームがつぶれ、頭に当たった模様。)
・3月11日に協力会社の1名を病院へ搬送(後日脳梗塞と判明)
・3月12日に急病人1名発生(脳卒中、救急車搬送、入院中)
・3月12日に管理区域外にて社員1名が左胸の痛みを訴えて救急車を要請(意識あり、現在、自宅療養中。)
・3月12日に社員1名が左腕裂傷、病院へ搬送し手当(既に仕事復帰)
・3月13日に社員2名が中央制御室での全面マスク着用中に不調を訴え、福島第二の産業医の受診を受けるべく搬送(1名は既に仕事復帰、残り1名は自宅療養中)
・3月22日、23日に共用プールで仮設電源盤の作業中に協力会社の2名が負傷し、産業医のいる福島第二原子力発電所へ搬送。(1名は既に仕事復帰、残り1名は自宅療養中)
・4月7日午後、福島第一原子力発電所構内北側の土捨て場において、土のう作りをしていた作業員1名が体調不良になったため、Jビレッジに搬送し、身体サーベイにより汚染なしを確認した後、救急車にていわき市立共立病院に搬送された。4月8日、「脱水、一過性意識消失」と診断。
・4月9日午前9時19分、水処理建屋において全面マスク着用でケーブル処理作業を行っていた協力企業社員1名の気分が悪くなり、建屋の外にある蓋のずれたマンホールに足を踏み入れて負傷したため、病院へ搬送しました。診断の結果、「右膝挫傷」「右膝内側側副靱帯損傷疑い」と診断。なお、身体サーベイの結果、汚染はないことが確認された。
・4月10日午前11時10分頃、2号機ヤードにおいて排水ホースの敷設作業を行っていた協力企業社員1名の気分が悪くなったため、Jビレッジに搬送後、同日午後2時27分に救急車で総合磐城共立病院へ搬送。なお、身体への放射性物質の付着はないことが確認された。
・4月23日午後4時30分頃、発電所構外(楢葉町内生コン工場)において、作業員1名がコンクリートミキサーで使用したホースの接続部の手入れ作業を行っていた際に、液体が飛散し目に入った。目に痛みを感じたことから、Jヴィレッジに搬送し産業医の診察を受けた後、受診できる眼科が近くになかったため、念のため救急車にていわき市立共立病院へ搬送。左目に軟膏等の処方を受け、眼帯をして宿舎に帰宅したが、専門医が不在であったため、4月24日に再診したところ、中等度の結膜炎で1週間程度の通院治療を要すると診断された。なお、通常業務は行えることとのことから、4月24日から普通作業(内業)に従事している。
・5月5日午前11時頃、福島第一原子力発電所西門外側駐車場で、仮設休憩所組立作業中の協力企業作業員1名が、脚立から転落し負傷したため、福島労災病院へ搬送された。なお、当該作業員の汚染はなかった。
・5月14日午前6時50分頃、福島第一原子力発電所集中環境施設において、排水処理関連作業(機材搬送作業)を行っていた協力企業作業員1名が体調不良となった。本人は意識が無く、自発呼吸もなかったため、Jビレッジに搬送し医師の診察後、救急車にて総合磐城共立病院へ搬送された。なお、身体サーベイの結果、汚染はないことが確認された。 その後、午前9時33分に死亡が確認された。
・5月23日午前10時20分頃、サイトバンカ建屋1階大物搬入口付近で、処理水タンクの荷下ろし作業を行っていた協力企業作業員1名が左手を負傷。福島第一原子力発電所医務室にて診察し、Jビレッジにて再診察を行った後、同日午後0時50分頃、総合磐城共立病院へ救急車で搬送。身体への汚染なし。
・5月31日午後1時30分頃、集中廃棄物処理施設で、ケーブル敷設作業を行っていた協力企業作業員1名が、右手第2指を負傷。念のため発電所医務室で点滴を実施後、午後2時26分にJビレッジに向けて業務車で搬送。午後3時35分に救急車にてJビレッジから福島労災病医院へ搬送。身体への汚染なし。
・6月4日午前9時頃、集中廃棄物処理施設プロセス主建屋1階で滞留水回収プロジェクト作業の現場監督を行っていた協力企業作業員1名が体調不良を訴えた。その後、救急車及びドクターヘリで総合磐城共立病院に搬送された。身体への汚染なし。6月8日に、「一過性意識消失発作・脱水症」と診断された。
・6月5日午前10時頃及び午前10時15分頃、ポンプ関係のケーブル敷設作業を実施していた作業員2名が体調不良を訴え、福島第一原子力発電所医務室で診察を実施後、Jビレッジに搬送された。その後、作業員のうち1名は、救急車及びドクターヘリで総合磐城共立病院に搬送され、診察を受けた結果、「脱水症」の疑いがあり、1週間程度の入院・加療が必要と診断。もう1名の作業員は、救急車で福島労災病院へ搬送され、診察を受けた結果、「脱水症 3日間の自宅安静を要す」との診断。身体への汚染なし。
・6月6日午後7時10分頃、集中廃棄物処理施設焼却工作建屋において、協力企業作業員1名が足を滑らせて左胸部を接触し、左肋骨を負傷。発電所医務室での医師の診察および手当てを実施後、午後8時10分にJビレッジに向けて搬送。午後9時22分頃に救急車にて総合磐城共立病院へ搬送。身体への汚染なし。6月10日、「脾臓損傷、肋骨骨折」と診断された。
・6月9日朝、Jビレッジから福島第一原子力発電所に出社途中の東電社員が体調不良を訴え、福島第二原子力発電所で降車し、Jビレッジに戻って診察を受けた後、救急車及びドクターヘリで総合磐城共立病院へ搬送した(11:22に到着)。
 以上〈原子力安全・保安院 地震被害情報(第169報)PP.50-55、2011年6月14日15時30分現在〉

*原発事故による関連死については次の「福島民報」の記事をご覧ください。
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/05/post_7092.html


 この記事を基にして計算し、考えてみました。
 震災関連死の県別対人口比は岩手県0.029% 宮城県0.0367% 福島県0.068%です。これを、仮に福島県の震災関連死を岩手県と宮城県の対人口比率を平均したもので試算してみると667名になります。したがって、@両県の比率よりも多い分の715名は原発事故関連の死者とも考えられます。A原発事故に伴う警戒区域および計画的避難区域の人口は福島県人口の9.38%だからこの区域の原発事故を含まない震災関連のみの死者は63名ほどと考えられます。ゆえに、B原発事故関連の死者は715名〜1160名の間にあると思われます。
 
 この考察の結果は東京新聞が報道(http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/nucerror/list/CK2013031102100005.html)した789名と南相馬市の原発関連死とされている272名を合わせた1061名とほぼ同じ範囲になりました。


参考)双葉郡8町村(広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、F尾村)
    原発事故に伴う警戒区域および計画的避難区域(双葉郡8町村+南相馬市、飯館村、田村市)

*原発事故に伴う警戒区域および計画的避難区域における震災関連死認定者数(2013年3月末現在)、対人口比、当該人口(2010年国勢調査)
画像

 したがって、原発推進派が言う、「福島第一原発の事故で死亡者は一人も出ていない。だから原発を恐れることはない。」はまったくの詭弁であることがはっきりしました。さらに驚くことには、彼らが原発関連死をまったく考慮に入れていないことです。原発政策をこういう人たちに任せてはなりません。

◆2013年7月5日追加情報(時事ドットコム)

 作業員431人で被ばく増=計算見直し、福島第1−厚労省
 厚生労働省は5日、東京電力福島第1原発事故で緊急作業に従事した作業員の内部被ばく線量について、東電と元請け事業者で計算方法が異なっていたため、一部を見直したと発表した。431人で被ばく量が平均5ミリシーベルト増え、中には48.9ミリシーベルト増えた人もいた。見直しによって、被ばく限度の100ミリシーベルトを超えた人は6人いた。
 第1原発では2011年3月の事故直後から同年12月までに、約2万人が作業した。厚労省がうち479人の被ばく量を見直したところ、データの取り違えなどミスがあった29人を除く450人のうち、431人で被ばく量が増え、19人は減少した。
 内部被ばくを調べるには、ホールボディーカウンターと呼ばれる計測装置が必要だが、事故直後は台数が足りず、代わりに推計した時に東電と元請けで方法が異なっていたという。(2013/07/05-19:08)


◆2013年7月19日追加情報(朝日新聞)
画像


◆2013年8月21日追加情報(NHK)

 甲状腺がんの子ども 新たに6人
 原発事故を受けて、福島県が事故当時18歳以下だった子どもを対象に行っている甲状腺検査で、新たに6人が甲状腺がんと診断され、甲状腺がんと診断された子どもは合わせて18人となりました。
福島県の検討委員会は「現状では原発事故の影響とは判断できない」としながらも新たに専門の部会を設けて、原因などの検証を進めていくことを決めました。

原発事故で放出された放射性物質は子どもの甲状腺に蓄積してがんを引き起こすおそれがあるとされ、福島県は、事故当時18歳以下だったおよそ36万人を対象に検査を行っています。
20日開かれた福島県の検討委員会で、先月末までの検査結果が明らかにされ、これまでに21万人の検査が終わり、新たに6人が甲状腺がんと診断されたということです。
甲状腺がんと診断された子どもはこれまでの12人と合わせて18人となりました。
このほか、細胞の検査で、がんの「疑い」がある子どもは、これまでより10人増えて、25人になりました。
乳児を含む子どもが甲状腺がんになる確率は通常、数十万人に1人とされ、国内では、平成18年の統計で、甲状腺がんと診断された20歳未満の人は46人でした。
検討委員会は「現状では原発事故の影響とは判断できない」としながらも、この秋までに専門の部会を新たに設けて、原因などの検証を進めていくことを決めました。
検討委員会の星北斗座長は「これまでの情報に加え、個別の症例をしっかりと検証し、責任をもって県民に説明したい」と話しています。
.

◆〈冒頭記事〉*その他の死者(2011年5月14日)の追加関連情報(2013年8月21日、朝日新聞)

 福島第一収束作業で労災死、作業員の妻が東電など提訴
 東京電力福島第一原発事故の収束に携わり、その作業中の死亡として初めて労災認定された男性の妻が20日、夫が死亡したのは作業の安全管理が不十分だったためとして、収束作業をしていた東電や東芝、IHIなど4社に対し、計約3千万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に起こした。
 訴えたのは、2011年5月に死亡した静岡県御前崎市の配管工大角(おおすみ)信勝さん(当時60)の妻カニカさん(55)。

 訴状によると、大角さんは東芝の4次下請けに当たる同市の建設会社の臨時作業員。同月13日から原発の集中廃棄物処理施設内で高濃度汚染水の回収などに携わり、翌14日午前6時40分ごろ、体調が急変。医務室に運ばれたが常駐の医師はおらず、約2時間半後に約45キロ離れた福島県いわき市の病院に搬送され、心筋梗塞(こうそく)での死亡が確認された。

 会見したカニカさんの代理人の大橋昭夫弁護士は「安全教育や医療態勢が十分でなかったのは安全配慮義務違反。直接の雇用関係でなくても、東電などには安全管理の責任がある」と主張した。弁護士によると、東電は直接の雇用関係はなかったとして民事責任を否定しているという。

 東電と東芝は「訴状を受け取っておらず、個別の訴訟への回答は控えたい」としている。



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内 容 ニックネーム/日時
既知かもしれませんがNewsポストセブンに記事があります。
>原発で発見 東電社員の2遺体「ずっと水の上に浮いていた」
20日頃からあったようで、死因は多発外傷。自分はこれを1号機爆発時の死者と見ます。 また3号機爆発時の自衛隊不明者は4名でなく6名という書き込みがネット上で散見されている。
warenfetischs
2013/10/17 23:16
東電や政府に騙されることなく注視していきましょう。
gudou
2013/10/24 06:49

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